最近「ポンコツ」という言葉をよく耳にします。
学生がバイト先でポンコツ呼ばわりされ、自分の不甲斐なさに自信を失い就職後の将来を真剣に悩んだりする書き込みも多々見かけます。
もともと「ポンコツ」は使い尽くして古くなり役に立たなくなってきたというニュアンスの言葉で、人に対して使うときはどちらかと言えば熟年層向けに多用された言葉なのですが、最近では若者を指して使用するケースが多いようです。
若者に使用するので、使い古してというニュアンスは無く、単に「使えない」ということでしょうか。
しかしながら、誰もが同じ課題を同じレベルで対応できるよう目指した義務教育が徹底されてきた現在において、一般の学生がバイト業務レベルでそれほど能力に差があるとは思えません。
中には肉体的な能力を求められる作業や知識的スキルを求められる家庭教師など個人のレベルで差のつくものは存在すると思いますが、「ポンコツ」で悩む人はこういったレベルでの悩みではないものが多いのです。
もちろん遅刻や無断欠勤の常習者など社会で働く上でのルールが守れない「ポンコツ」などでもないのです。
では、何故「ポンコツ」と言われる状況や自分がそうだと思い込んでしまう状況になってしまうのでしょうか。
今回は「ポンコツ」で悩むという状況を4つの視点で整理してみました。
「ポンコツ」で悩まれている方は一読されてみては如何でしょうか。
ポンコツってどういうことか
バイトレベルで「ポンコツ」という状況に悩まれている方の殆どは、他のバイトに比べて自分の仕事が遅いなど、作業の進捗やミスの多さです。
こういった悩みはバイト仲間内での「ポンコツ」比較のケースが多く、正社員などからの評価で悩む項目は少ないように思われます。
ですから、殆どの悩みのケースはバイトレベルでの悩みであってビジネスレベルでの「ポンコツ」とは異なります。
ここでは、バイト、ビジネスレベルを含み4つの視点からこの「ポンコツ」に悩む原因を考えてみます。
視点は分割してありますが、各々関連しており総合的な力という意味でご理解ください。
業務知識
当然、仕事を遂行する上での知識の差で、仕事の効率や水準に差は尽きます。
例えばバイトレベルではレジの操作、店のPC操作や業務マニュアルなど業務遂行する上で必要な知識が存在します。
ビジネスレベルでいえば、こういった会社のシステムを使いこなすスキルだけでは何の意味もなく、ほとんどの場合が操作というスキルより、それを使って何かを創造したり、問題分析、解決する専門的な知識や創造していく能力が必要とされます。
ですからバイトレベルではレジ操作が遅いとか、ミスが多いとかで能力を比較しがちですが、ビジネスレベルで考えた場合いくらシステム操作にたけていたとしても業務進捗や成果が上がることには直結せず、逆にこういった操作に重きを置いていると事務的な処理しかできない人材になりかねませんね。
業務に関する経験や知識は、職種や担当業務によって求められる内容も異なりますが、世の中や会社の変化などに対応するためには幅の広い知識や経験習得をしておくことは決して無駄になりませんし、本質的なことは知識をどう使うかでなのです。
バイト先で自分と人と比較して落ち込むようなら、そう言った観点で優れた人を見習うなどされてみてはいかがでしょうか。
業務の熟練度
作業を進めるために必要な熟練度です。
バイトレベルでは例えば餃子をつくるスキルの熟練であったり、引っ越し作業での積み込み、搬送のスキル、店内が忙しい時間帯でのレジ処理なども含まれますね。
これはやっていれば必ず熟練していくものですし、慣れもあると思います。
お客さんを目の前に早く処理する必要に焦って失敗するというコメントを見ますがこれは別の原因なです。
ビジネスレベルでも業務によって熟練度が必要とされるものはありますが、内容が異なってくる場合が多いです。
ビジネスレベルの熟練度には上記のような作業品質や時間などの視点とは別に、業務知識などとの組み合わせで、成果物を達成する手法などを考え、選択したり、目的を達成するためのリスク対策をしておくことも必要です。
こういったスキルも経験や業務知識に大きく依存するため熟練度という視点に入ってきます。
つまり、会社の仕事はとりあえずの作業ではなく、1年とかの期間を経て達成するものが多いため、実質的な作業の熟練は機械工や調理など専門的な熟練に限られる場合が多いということです。
ですから日々の役割を果たす単純作業の多いバイトレベルで、熟練度を人と比較して落ち込むことは無駄と言っても良いかもしれません。
状況や目的の把握
成果を出力するに当たり、重要なファクターです。
業務が高度になるほど色々なファクターが入り込み、本来の目的とは違う方向に進んでしまったり、状況が変わっているのに当初の目的に固執してしまい逆効果となったりします。
目的が違っていれば成果は出ませんから、目的に向かう最短で確実なルート(ストーリー)を描き、常に確認しつつ進めるのが定石なのですが、目的も大きな括りとしては一つなのですが、その下位レベルへ分解していくと複数考えられます。
例えば、売り上げを〇〇%挙げるという目的に対して、手段は何か?リスクは何か?といった上位の目標を達成するための具体的な目標のようなものです。
こういった展開をしないと業務の優先順位や方法の選択、リスク回避が困難となってしまいます。
バイトレベルの例で例えると、雇い主はある目的をもってバイトを雇っていますが、その目的は具体的なバイト業務の成果ではありません。
例えばレストランの回転率を上げて売り上げを倍増するといったことだとした場合、バイトに期待する皿洗いや接客は手段の一つです。
当然手段は最低限期待した機能を果たさなければいけませんが、仕事が出来るとかという評価はこんな当たり前な成果ではありません。
こういった物事の本質を考えずに進めると、人から言われたことを鵜呑みにして進むべき方向を間違えたり、不必要に落ち込んだり、何をしてよいかも分からなくなります。
時には心の病になったりもします。
つまり、バイト継続歴が長く仕事のやり方や要領を知っているだけの人間が必ずしも仕事で優秀であるとは限らないということです。
そんな人に「ポンコツ」と言われ落ち込むのは全く無意味で無駄な疲労だとは思いませんか。
仕事の目的であったり、周囲の状況やリスクを自分なりに常に理解しようとするかしないかで行動や結果は大きく変わります。
これはどのようなバイトでも経験できることですから、こういった目でバイトに取り組むことで仕事の内容や対応がずーと変わってくるでしょう。
コミュニケーション
説明も不要かもしれませんが、コミュニケーション力は非常に大切です。
常に同じメンバーと仕事をしていくわけですから先ず同僚レベルとのコミュニケーションは鍵になります。
自分がわからないことを聞く場合でも、逆に人に教える場合でも業務のみのコミュニケーションだけではうまくいかない場合が多いです。
特に業務に拘わる人間が多くなるほどコミュニケーション力は必要とされます。
この力がないと、自分がどんなスキルを持っていようが、どんなに優秀な成果を出せるアイデアを持っていようが、それを共有し、共感してもらい、一緒に動いてもらうことができないのでなかなか成果につながりません。
所詮世の中は人付き合いであり、コミュニケーション力は社効力に留まらず、業務の推進力と言ってもよいからです。
人付き合いが苦手な人も、この先はいろいろな人とかかわって生きていかねばならないので経験と思って取り組んだほうが良いと思います。
まとめ
人間得手不得手や長所短所があるのは当然です。
何かに対する能力が人より劣っていても、他の何かは秀でているはずです。
また、一般的な職業においてそれほど能力に差があることは無いと思ったほうが良いです。
物の本質を見抜く力、人に共有、説明する力、人と仲良く付き合える力、周りを明るくする力など仕事に必要とされる能力はバイトレベルで悩むものとは別物と言っても良いと思います。
こういった能力は物心ついた時から自分で磨いてきたものでもあります。
バイト先での根拠のない基準に基づく人との比較による落ち込みや、特に優秀でもない人間から「ポンコツ」扱いされて悩んでいるのは殆ど無駄な行為なのです。
今一度自分で考え、自分を信じて行動する時間を作ってみては如何でしょうか。
関連記事:アルバイトを始めようと思っている方へ!求人サイトを比較してみた!
お勧めのアルバイト求人サイト2選!
以下のサイトは良質なアルバイト情報が無料で提供されています。
今すぐアルバイトを探さない人もとりあえず登録しておけばいざという時にすぐ優良な情報が見れるので登録しておいて損はしません。
むしろ登録しない方が損ですので今のうちに無料登録しておきましょう
■アルバイトEX
今のところ、採用が決まった方に3万円を支給するキャンペーンをしています。
ただ求人を見つけるだけでなく、お祝い金までもらえたら嬉しいですよね。
いくつもの求人サイトを集約したサイトなので、求人数がとても多く探したいバイトが見つかりやすいと思います。
ここでのお祝い金をもらうには会員登録をする必要があるので注意してください。
※応募はこちらから!→お祝い金がもらえる求人サイト【アルバイトEX】
■マッハバイト
ここでの求人で採用が決まった場合、5千円~1万円のお祝い金が支給されます。
マッハバイトは求人数が多いのですが、お祝い金がもらえるためか人気が高いバイトに関しては応募が殺到するようです。
良いバイトを見つけたら、早いめに検討して応募することをおすすめします。
※応募はコチラから!→採用祝い金がもらえるアルバイト情報サイト【マッハバイト】
▶️▶️▶️フリーターから正社員へ。4人中3人は未経験で就職